コケの写真を整理していて、オオジャゴケ Conocephalum orientalis の雄器床をブログに載せないまま放置していたことに気付きました。 5月初旬に撮った写真で、そのままにしておくとまた忘れそうなので、季節外れですが載せておきます。
ジャゴケ属( Conocephalum )は雌雄異株で、上が雄器床をつけた雄株のオオジャゴケです。
小さめの雄器床を大きく撮りました(上の写真)。 ジャゴケ属は精子を広く分散させるために、精子を 15~20cmほどの高さにまで噴出させます。 これを観察するには、精子が成熟した時期に、乾き気味にしておいたジャゴケに水を与えると、数秒後から精子の噴出が始まります。
◎ こちらではマツタケジャゴケの精子の噴出の様子を動画で紹介しています。
上のように雄器床を拡大すると、ノズルのようなつくりが集まっていて、いかにも精子を高く飛ばせるような形態です。 下はさらにその一部を拡大したものです。
(2017.5.9. 堺自然ふれあいの森)
◎ 雌株には雌器托が作られます。 その様子はこちらに載せています。
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