上はブランコヤドリバエ
Exorista japonica だと思います。 交尾中で、覆いかぶさられているメスの腹部は卵で大きく膨れています。
和名は、よく枝から糸で垂れ下がっているのが見られるブランコ毛虫(マイマイガの幼虫)に寄生するところからですが、いろいろな大型のチョウ目幼虫(つまり毛虫)の体表に卵を産みつけて寄生します。 成虫も大型の蛾の幼虫の近くで見かけることが多く、上の写真の場合も、1mほど離れた所にタケカレハの幼虫がいました。
下がそのタケカレハ
Euthrix albomaculata の幼虫です。
タケカレハの幼虫の食餌植物はイネ科のタケ・ササ類やススキなどですが、上の写真の幼虫はササユリにつかまっていました。 「ササ」の名に魅かれたなどという冗談はさておき、すぐ横にケネザサが茂っていますので、そこからたまたま間違って来てしまったのでしょう。 なお、この幼虫の刺毛には毒があります。 背側に毛束が立っている幼虫には毒がある場合が多いので、注意が必要です。
下は頭付近の近接撮影です。
この写真は、2018.5.13.に堺自然ふれあいの森で開催された「堺いきもの写真講座」(講師:伊藤ふくお氏)で撮りました。
◎ タケカレハの成虫は
こちらに載せています。
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