前に笠井氏にツチノウエノハリゴケ
Uleobryum naganoi の写真をいただいたことを書きましたが(
こちら)、今回は同じ場所で 2019.11.15.に採集された蒴のある標本を送っていただきました。 それを湿らせて撮ったのが上の写真です。 混生しているのは
カゲロウゴケです。
上は蒴の手前の葉を取り除いて透過光で撮っています。 蒴の中で胞子はまだ作られていないようです。
乾いている状態の本種(左)とコゴケ属の一種(右)を並べてみました(上の写真)。 後者の葉は内側に巻いていて、乾いている方が違いがはっきりするようです。
葉の様子は前に載せていますが、再度葉の全体と葉先付近を上に載せておきます。 葉は線状披針形、葉身細胞にはパピラがあり、中肋は葉頂に達するか、わずかに突出しています。 中肋背面の表皮細胞は線形です。
上は蒴です。 平凡社の図鑑には、「(蒴の)上半分に気孔がある。」と書かれてあるのですが、2個の蒴で探してみても気孔はみつかりませんでした。
蒴には上の写真のような帽がついています。 大きさは蒴の径の1/3ほどです。
0 件のコメント:
コメントを投稿