写真はカハルクラマゴケモドキ
Porella stephaniana でしょう。 石灰岩地に育つコケで、垂直に近い石灰岩の崖にありました。 和名の「カハル」は福岡県の香春岳に由来するようなのですが、この山の正式名称は「かわらだけ」です。
濡れていて少し分かり難いですが、植物体の色は灰緑色です。
茎は不規則に分枝していますが、分枝は多くありません。
上は背面から撮っています。 背片は広卵形で先端は尖り、幅は約1mm、長さは約2mmです。
上は腹面からの写真です。 背片の背縁は先端部を除き全縁、腹縁は内曲して歯が目立ちます。 腹片は舌形です。 腹葉は茎にくっついていて、上の写真でははっきりしません。
腹片とは腹片の幅の3/4ほどのキールでつながっています。 腹片の腹縁基部はほとんど下延していません。
腹葉は腹片に似て、幅は少し広いようです。 複葉にも腹片にも縁には歯があります。
上は葉身細胞です。
(2019.12.17. 岡山県西部の石灰岩地)
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