マツの木の基部にあった、乾いた状態のシシゴケ Brothera leana です。 白緑色で、少し光沢があります。
湿らせると葉が開きましたが、茎の頂部の葉腋につく無性芽の多くは既に落ちたのか、残念ながら“花のように見える”状態ではありませんでした。
葉の長さは、上の写真の最も長い葉で 2.5mm、平凡社の図鑑では 1.5~3mmとなっています。
葉は全縁です(上の写真)。
上は葉の基部を横から見ています。 中肋は細長い細胞からなり、葉の幅の半分以上を占めていますが、境界は不明瞭です。 なお、葉の中~上部では中肋が大半を占めています(下の写真)。
上は葉の断面で、大部分が中肋です。 中肋の横断面は数細胞層からなり、ガイドセルとステライドを欠き、葉緑細胞は中層または腹側にあります。
上は無性芽です。
(2021.2.11. 箕面国定公園)
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