ニセヤハズゴケ Pallavicinia levieri は雌雄異株ですが、雌株と雄株が混ざっている群落がありました。 上の写真で、赤い矢印は雌器を、黄色い矢印は雄器を示しています。
雌株については前に載せていますので(こちら)、以下、雄株について書くことにします。
上は中肋に雄包膜をつけた葉状体です。
上の2枚は雄包膜がついている中肋付近を拡大して撮った写真です。 平凡社の図鑑によれば、クモノスゴケの雄包膜は中肋の左右に2列に並び、本種の雄包膜は中肋上に多列に並ぶとなっています。 しかし今回の観察では、本種の雄包膜の多くは中肋の左右に並び、所々中肋上にも雄包膜があるだけで、「多列に並ぶ」とまでは言えない状態でした。
上は数少ない中肋上の雄器を含めた葉状体の断面です。 本来は中肋の左右と上の3ヶ所に雄包膜に守られて造精器が存在するはずですが、上の切片では、右側で造精器がはっきり確認でき、上でも雄包膜に囲まれて造精器の基部が残っているようです。
下は右側の雄器の拡大です。
(2021.2.20. 箕面公園)
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