2021-07-06

クロアゲハ

 いつも飛び回っていてなかなかうまく撮れないクロアゲハ Papilio protenor、この日は(たぶん)お眠り中の個体がいて、十分近づいて撮れました。
 翅の表はほぼ黒一色で、尾状突起があります。 この尾状突起は南に行くほど短くなり、八重山諸島では痕跡程度になる個体もいるようです。
 写真の個体は、ほんの少ししかない赤斑から見て、夏型のオスだと思います。 オスの後翅前縁には白っぽい条があるはずですが、前翅に完全に隠されています。 なお、赤斑はオスよりメスの方が多く、南に行くほど発達するようです。

 翅の裏では表より赤斑が発達しています。

 上の写真のように拡大すると、頭部や胸部には白い毛も多く見られます。 複眼を構成する個眼の密度は高いようで、上のように拡大しても個眼は判別できません。

(2021.6.24. 兵庫県西宮市 北山)

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