写真はキヒシャクゴケ Scapania bolanderi だろうと思います。 長野県の標高 1,800mほどの、腐植土が厚く積もった湿った岩上に育っていました(撮影:2021.7.15.)。
上の2枚は、1枚目は背面から、2枚目は腹面から撮っています。 腹縁基部は下垂していません。
腹片の長さは、長いものでは 1.8mmほどあります。
上は左が背片、右が腹片です。 キールは明瞭です。
葉縁の歯は2~6細胞からなっています。
上は葉身細胞で、やや厚壁です。
平凡社の図鑑には、「葉腋に長毛がある鱗片状の毛葉をもち,(以下略)」、とあります。 この毛葉(それらしきものをこちらに載せています)の存在は本種の大きな特徴のようですが、葉を茎から外した場合、毛葉は茎に残り、上のように茎から外した葉を観察しても確認できないのだと思います。
◎ こちらには蒴をつけたキヒシャクゴケを載せています。
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