2022-09-24

オゼヒシャクゴケ


  かわいい頭を並べたようなコケ、そのように見えるのは、コケ群落のなかで直立しているからでしょう。 ちなみに、周囲に写っている無性芽をつけているのはタカネイチョウゴケだと思います。(2022.9.5.北八ヶ岳にて撮影)
 観察結果から平凡社の検索表をたどるとオゼヒシャクゴケ Scapania curta になりました。 平凡社には検索表のみで種別の解説は無いのですが、尼川の図などとも大きな矛盾は無いと思いますし、樋口・古木2018の八ヶ岳の蘚苔類リストにも載っています。 花被があれば、もう少し自信を持って同定できるのですが・・・。

 横から見るとヒシャクゴケの仲間であることがよく分かります。 上部はピンクがかっていますが、全体的には褐色がかっています。


 腹片も背片も全縁です。 腹片は長楕円形で幅は長さの 3/4以下、円頭です。 背片の長さは幅の 1.5倍以下です。 2枚目の背片は一見長く見えますが、茎の組織がついているためです。

 上は腹片の葉身細胞です。 比較的整然と細胞が並んでいるようです。

 上は腹片の縁です。 平凡社の検索表には「腹片は縁がやや厚壁な細胞で縁取られる。」とあり、上の写真はそれに当てはまると思うのですが、どうでしょうか。

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