写真はオオミハタケゴケ Riccia beyrichiana です。 葉状体の背面は側部が丘のように盛り上がり、溝は幅広く、縁にはたくさんの白い毛があります。
ハタケゴケの仲間は、胞子体が葉状体(配偶体)の組織に囲まれて成熟し、その後、組織が崩れて胞子が散らばります。 上の写真の赤い円で囲った孔は、胞子が散らばった後です。
上は胞子体を含む葉状体の横断面です。 胞子の多くは断面作成時に外れてしまいましたが、周囲の細胞に比較して、胞子がとても大きいことが分かります。 なお、ハタケゴケ亜属の葉状体には気室がありません。
上は胞子で、直径は古木2020(新・コケ百選.蘚苔類研究12(4))では約 75‒105μmとなっていて、上の写真でも 80μmほどあります。 本種の和名を漢字で書くと「大実畑苔」となり、この「大実」は大きな胞子に由来します。
(2023.7.14. 神戸市北区道場町)
◎ オオミハタケゴケはこちらにも載せています。
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