この記事は当初ヒメヤスデゴケとしていたのですが、背片を丁寧に見たところ、チャボヤスデゴケだったようです。 写真を追加し、タイトルや本文も書き改めました(2017.3.6.)。
上は岩壁を覆い垂れ下がるヒメヤスデゴケ Frullania ericoides だと思っていたのですが・・・
1枚目は赤褐色、上は緑がかっていますが、同じコケです。 環境にもよりますが、新しい枝が緑色になる傾向があるようです。
腹片は細長く、長さが幅の2倍以上あります(このような腹片を持つヤスデゴケの仲間はたくさんあります)。
上は腹葉と腹片にピントを合わせたものです。 この袋状の腹片と枝との成す角度も同定時の1つのチェックポイントとなります。
上は背片で、眼点細胞があることから、このコケはチャボヤスデゴケ Frullania motoyana でしょう。 当初は枝についたままの背片しか観察しておらず、腹片や他の背片との重なりのために、この眼点細胞の存在を見落とし、ヒメヤスデゴケとしていました。
上は眼点細胞の付近を拡大したものです。
上は背片の葉身細胞です。
(2016.12.14. 宝塚市最明寺川)