2016-12-20

ラセンゴケ


 水の滴る岩から垂れ下がる写真のコケはラセンゴケ Herpetineuron toccoae でしょう。 二次茎の先端が鞭状に伸びています。
 蒴は見つけられませんでしたが、ラセンゴケの蒴は稀なようです。


 乾いてくると、葉が茎に接してきます。 二次茎はほとんど分枝していません。


 鞭状になった所にも鱗片状の葉がついています。


 さらに乾燥が進むと、茎全体が犬の尾のように曲がってしまいました(上の写真)。


 葉は広披針形で鋭頭です。 中肋は上部で蛇行しています。 これが和名の由来のようです。


 上部の葉縁には複数の細胞からなる大きな歯があります。 葉身細胞は方形~六角形で、中肋に対して斜めに並んでいます。

(2016.12.14. 宝塚市最明寺川)

◎ ラセンゴケはこちらにも載せています。