薄暗い渓流脇の、いつも水が滴る崖にあった写真のコケ、持ち帰って調べてみると・・・
葉は長さ1mmほどですが、見当がつきません。 中肋の端がはっきりしているので拡大してみると・・・
中肋背面の端は歯で終わり、中肋上にもあちこちに歯があります。 このような特徴を持つ葉でまず頭に浮かぶのはツクシナギゴケやツクシナギゴケモドキなどの
Eurhynchium属ですが、全体の姿も1枚の葉の大きさも形も、私の知っている姿ではありません。
図鑑をいろいろ調べてもよく分からないので、大阪市にある自然史博物館で8月19日にあった特別行事「標本の名前を調べよう」で見てもらったところ、なんと、ツクシナギゴケ
Eurhynchium savatieri でした。
平凡社の図鑑には「(
Eurhynchium属は)変異が大きく同定はむずかしい。」とありました。 個体の変異の大きさに加えて生育環境が良好ではなく、かなりいじけていたようです。
(2018.8.17. 堺自然ふれあいの森)
◎ よく見る姿のツクシナギゴケは
こちらなどに載せています。
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