葉は細かく切れ込み、その葉に比較して大きな花被がたくさん目立っている写真のコケ、以下に書くように調べてみると、テガタゴケ
Ptilidium pulcherrimum でした。
花被を拡大してみました(上の写真)。 上部には数稜があり、口部には白い長毛が見えます。
葉の長さは、内曲していてよく分かりませんが、1mmほどはありそうです。
上は腹面から撮っています。 腹葉の葉掌部は膨れています。
葉は3~4裂し、各裂片の縁には長毛があります。 上の2枚の写真は、いずれも右側が腹側で、腹側の方が切れ込みが深くなっています。
胞子体の様子も見るため花被の手前を切り除きました(上の写真)。 胞子体の内部が空のように見えますが、ぎっしり詰まっていた胞子が切断時にあふれ出し、うまく観察できなくなったので、洗い流しました。
胞子は褐色でした。 苔類の胞子体は胞子が成熟してから蒴柄を伸ばします。 もう上の写真の段階で、胞子はほぼ成熟を終えているようでした。 下がその胞子と弾糸です。
(2019.9.13. 北八ヶ岳)
◎ テガタゴケの胞子を飛散し終えた胞子体の様子などは
こちらに載せています。
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