写真はミドリゼニゴケ
Aneura pinguis だろうと思います。 写真でリアルな色を表現するのは、なかなか難しいのですが、一緒に写っているゼニゴケより明るい黄緑色です。 少し濡れていて光っていますが、表面は平滑です。
上は腹面を撮っていて、葉状体の中央に仮根が見えています。 和名に「ゼニゴケ」とついていますが、スジゴケ科のコケですので、仮根はそんなに多くはないようです。
葉状体の縁近くを透かして撮ってみました(上の写真)。 いちばん縁の細胞は1層ですが、少し内側に入ると細胞が重なっているのが分かります。 よく似たミズゼニゴケモドキは、この単細胞層の翼部は5細胞幅以上です。
葉状体の先に袋状のものがついていました(上の写真)。 下はその拡大です。 粘液毛状の腹鱗片でしょうか。
(2019.10.9. 奈良県宇陀市)