樹幹に生えていた写真のコケはヤハズハネゴケ
Plagiochila furcifolia だと思います。 平凡社の図鑑には検索表にしか載っていませんが、保育社の図鑑の記載とはほぼ合致します。 分布は保育社では関東地方以南の低山地となっています。 上の写真では、樹幹にぴたりと張り付いた茎(はっきり写っていません)から枝が斜上していますが・・・
多くは枝を出しながら長く伸び、樹幹に張り付くようにして育っていました。
葉を含めた茎の幅は2~2.5mmほどです。
上は湿らせて葉を十分広げた状態で、この状態では、葉はやや重なっています。 葉は中ほど近くまで2裂しています。 多くの葉の上半部がなくなっていますが、無性生殖のために折れ易くなっているようです。
上は背面から撮っています。 葉が瓦状についているのはハネゴケ科の特徴の1つです。
葉の裂片には歯が見られます(上の写真)。
上は葉身細胞です。 薄膜でトリゴンは大きく、油体は紡錘形で小粒の集合です。
腹葉は痕跡的です(上の2枚:1枚目の左は気泡です)。
(2019.10.30. 奈良市春日野町)
◎ ヤハズハネゴケの美しい群落の写真を
こちらに載せています。
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