写真はタカネツキヌキゴケ Calypogeia neesiana だと思います。 植物体は白緑色で、あちこちに無性芽をつけていました。 葉は倒瓦状に重なり合っています。
葉は舌形で円頭です。 茎の幅は、上の写真では葉を含めて3mm前後です。
ほとんどの葉は円頭ですが、一部上の写真の左のように少し凹頭となっているものもありました。
下は上の赤い四角で囲った部分の拡大です。
葉の背縁(上の写真の右側)の細胞は中央部の細胞より細長くなっています。
上は腹葉です。 腹葉はほぼ円形で、上の写真では葉頂は浅く2裂していますが、円頭にちかいものもありました。 葉縁は全縁、幅は茎径の2.5倍ほどです。 基部からは多数の仮根が出ていて、土などをくっつけています。
上は葉身細胞です。 トリゴンは無く、楕円体でブドウ房状の油体が各細胞に0~10個見られます。 細胞表面には点状ベルカがあり、上の写真ではそれが白い点として写っています。
(2019.9.15. 北八ヶ岳)
◎ タカネツキヌキゴケはこちらにものせています。
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