上は樹幹のコケ群落を撮った写真で、いろんなコケが混生していますが、一番多く写っているのはシゲリケビラゴケ Radula javanica の雌株でしょう。
本種は背片が落ちて腹片だけが残り易いのも特徴の1つですが、上の写真の中央下もそのような状態です。 写真右上には花被が写っています。
背片は鎌状に曲がっています。 花被は雌包葉を伴って茎に頂生し、雌包葉の付け根から新枝を出しています。
上は葉身細胞です。 小さなトリゴンがあります。
上は茎の断面です。 平凡社の図鑑の背片が円頭のケビラゴケ属の検索は茎の断面から始まります。 本種の皮層細胞の細胞壁は髄層の細胞の細胞壁と違いがありません(=薄壁です)。
(2021.3.3. 宮崎県日南市)
◎ 本種の雄株はこちらに載せています。
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