写真はトサノタスキゴケ Pseudobarbella laosiensis だと思います。 木の枝から垂れ下がっていました。 分布は平凡社の図鑑では近畿地方以西となっています。
上の写真では、互いに絡まって枝分かれの様子もよく分からないので・・・
湿らせて軟らかくし、姿を整えたのが上の写真です。 枝はほぼ同じ太さを保ち、ひも状になって伸びています。
二次茎の基部では葉は扁平についていますが、そこから少し離れると葉は上の写真のように丸くついています。 葉は枝や茎からあまり離れることが無く、重なりあっています。 葉の長さは2~2.5mmです。
上は二次茎の葉です。 上部の縁は波打ち、葉先は糸状に伸び、縮れています。
葉縁には歯があります。
葉身細胞は線形で長さ 50~60μm、中央に1個のパピラがあります。 上の写真では色の違う1対のパピラがあるようも見えますが、背面にも腹面にもパピラがあり、明るい細胞を透かして両方が見えているためでしょう。
細胞が薄いのか、上の写真では差脂肪壁の様子がよく分からないので・・・
上はグレースケールに変換してコントラストを強めた写真です。 細胞壁にはくびれが見られます。
(2021.3.3. 宮崎県日南市)
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