カラヤスデゴケは樹幹や岩上に普通な苔ですが、その形態は非常に多型です。 雌雄異株で、前に胞子体をつけた(=雌株の)カラヤスデゴケを載せましたが(
こちら)、今回は雄花序のついた雄株で、同じ群落内でも腹片の形態が変化することなどを見てみました。
上の写真の右下にあるのが雄花序ですが、まずは腹片の様子に注目して撮っていますので、雄花序は色が濃くなりすぎてよく分かりません。 腹片は上の写真ではロバの耳のような形 (正式には「舌状」と言った方がいいのでしょうね) をしています。
上の写真は中央に腹葉が、左上と右下に腹片が写っています。 この腹片は“ロバの耳”が深くなってヘルメットのような形になっています。
上の写真も中央やや上に腹葉が、左右に腹片が写っていますが、この腹片は
前に載せたものの形態に近づいています。
上は雄花序です。 これよりもう少し伸びた雄花序は
こちらに載せています。
上は背片の葉身細胞です。
(2015.11.6. 堺自然ふれあいの森)