2014-12-05

クモガタテントウについていたラブルベニア

 クモガタテントウは既に載せているのですが(こちら)、日陰でまだ緑の残っているシナサワグルミにクモガタテントウがたくさんいたので、少し撮っておきました。 帰宅してからPCのモニター画面で拡大して見ると、そのうちの1頭に、子嚢菌の一種であるラブルベニア(Laboulbenia)(の、たぶん子嚢)がついていました。



 上の写真のクモガタテントウの上翅についている黄色く半透明の細長いものがラブルベニアですが、帰宅するまで気づかなかったので、ラブルベニアにはピントがあまり合っていません。 ラブルベニアをもっと大きくきっちり撮ろうと1週間後に同じ場所に行ったのですが、シナサワグルミの葉は落葉が進み、クモガタテントウは1頭しか見つからず、ラブルベニアはついていませんでした。
 ラブルベニアは昆虫など節足動物の体表で生きる子嚢菌類です。 虫の体表を覆うクチクラなどから栄養を吸収し、その場で雌雄の器官を生じ、その場で受精し、胞子を形成します。 胞子には粘着性があり、虫同士の接触で感染します。
 クモガタテントウは子嚢菌類を餌としているテントウムシですから、写真のクモガタテントウは子嚢菌類を餌とし、別の子嚢菌類(ラブルベニア)に寄生されているということになります。
 ラブルベニアは宿主に対する種特異性が強く、宿主ごとに異なるラブルベニアがいるのではないかと言われています。 おちゃたてむしさんのところにも、同じクモガタテントウについているラブルベニアが載せられています。 きっと同じラブルベニアなのでしょう。

(2014.11.23. 堺市南区槇塚台)

2014-12-04

ヒメエグリバ




 上は食草のアオツヅラフジの葉にいたヒメエグリバの幼虫です。 よく目立つ色彩だと思うのですが、毒を持っていて警戒色だという話も聞きません。 餌として狙う鳥などにはどのように見えているのでしょうね。
 まだ赤い斑の出ていない若齢幼虫は、こちらに載せています。

(幼虫 : 2014.11.19. 堺市・フォレストガーデン)

 そして下はその成虫です。


 成虫の模様はクシャクシャになった枯葉に擬態しているのでしょう。 色と模様で複眼を目立たなくしています。
 上の写真のように撮ると、特に変わった蛾のようにも見えませんが、野外で見るとみごとな擬態を示します(こちら)。

(成虫 : 2014.10.17. 堺市南区槇塚台)

2014-12-03

オビヤスデの一種


 石を裏返すと、その裏にいたヤスデ、オビヤスデの一種だと思います。 「オビヤスデの一種」といっても、特別珍しいヤスデというわけではなく、ヤスデの仲間の約60%がオビヤスデ目です。
 ヤスデの仲間は倍脚類とも言われていますが、全ての体節に脚が2対あるのではなく、前の3節の脚は1節に1対ずつです。 上の写真は 1,600×1,200 で載せていますので、拡大できる環境であれば、拡大して数えてみてください。 と書きながら、私も確認してみましたが、なんとなくそうなっていることは分かりますが、どの脚がどの体節のものかはっきりせず、なかなか難しいものです。(一部脚が失われていることもあるようです。)
 上の写真で、周囲にたくさん散らばっているものは糞でしょう。 分解者としてしっかり働いてくれているようです。
 各部分を拡大した写真も撮ろうとするのですが、石を裏返すと同時に走り出し、なかなかうまく撮れません。


 上は頭の方です。 1対の触角があります。 そして下が肛門側です。


(2014.11.6. 堺自然ふれあいの森)

2014-12-02

ヒメカメノコテントウ

 ナミテントウにはいろんな模様のものがいることはよく知られていますが、ヒメカメノコテントウも、ナミテントウほどではないにしても、体の模様や色に変異が見られます。
 ヒメカメノコテントウは既に載せていて(こちら)、上記のことも書いていますが、今回は最近見たヒメカメノコテントウのいくつかを並べてみました。

2014.10.19. 堺自然ふれあいの森

2014.07.09. 長居植物園

 上は色の濃さの違いです。 2枚の写真を比較すると、前胸背板の色はほとんど同じですが、上翅の色が異なります。 そして下の写真の上翅では濃淡2色が混在しています。

2014.10.15. 堺自然ふれあいの森

 次は模様の変化です。

2014.11.04. 堺自然ふれあいの森

 信じられないかもしれませんが、上の写真のものもヒメカメノコテントウです。 背筋型などと呼ばれていますが、真横から見ると、ほとんど橙色一色です。
 これもヒメカメノコテントウだという証拠は・・・。

2013.06.07. 堺市・フォレストガーデン

 上の写真は頭が隠れていて分かりにくいですが、背筋型が3枚目の写真のタイプのものと交尾しています。 この時は頭部もしっかり撮ろうとして失敗し、逃げられてこの1枚しかありませんが・・・。

 背筋型のように黒色が少ないタイプとは逆に、私はまだ出会っていない(と思う)のですが、ほとんど真っ黒なヒメカメノコテントウもいるようです。

2014-12-01

熟し柿のミスジミバエ


 メジロなどに食べられて果肉が露出している熟し柿に、ミスジミバエが来ていました。 ミスジミバエは以前にも載せています(こちら)が、美しいハエですし、きれいに撮れたこともあって、再登場です。 複眼は元々美しいのですが、フラッシュの光が当たると、いろんな色が見えます。


 上の写真では、腹部の端が長く伸びているのが見えますから、メスです。 この写真は、1,600×1,200 で載せています。 大きな写真を見ていただく方法については、右のラベルの「このブログについて」をご覧ください。



 柿には他のハエも来ていました。 下の写真の右のハエはすぐに逃げられてよく分かりませんが、左はツヤホソバエ科の一種ではないかと思います。