2017-10-18

キスジキヌイトゴケ


 写真はキスジキヌイトゴケ Anomodon viticulosus のようです。 腐葉土のたまった岩の窪みに育っていました。


 乾くと葉は上の写真のように茎にくっつきます。


 中肋に沿って裂けてしまいましたが、上が葉です。 この属の葉としては大型で、上の写真の葉は長さが3mm近くありますが、このような葉が大部分です。 中肋は葉先近くに達しています。


 葉身細胞は方形~六角形で、長さ8~10μm、多くのパピラがあります(上の写真)。

 最後に、1枚目の写真に写っている蒴についてですが、平凡社の図鑑によれば、キスジキヌイトゴケの蒴は非常に稀なうえに、Anomodon の蒴は直立するはずです。 となると、1枚目の写真にはほかのコケの蒴が混じっているのか、ここに載せたのはキスジキヌイトゴケではないことになります。 しかし、上に載せた葉や細胞の特徴はキスジキヌイトゴケの特徴によく合致しています。
 1枚目の写真の蒴柄の基部を調べてみましたが、植物体が古くなり、溶けたようになっているところから蒴が出ていて、キスジキヌイトゴケと思われるコケとの関係は分かりませんでした。 とりあえず、蒴歯の写真を下に載せておきます。


(2017.10.4. 奈良県 川上村)

◎ キスジキヌイトゴケはこちらにも載せています。

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