上はフデゴケ
Campylopus umbellatus のようです。
こちらのように先端部の取れたものがたくさんついている時期は分かり易いグループですが、上の写真のような時期は、なかなか難しいものですね。
乾くと葉は茎にくっつきます。
茎の下部にはたくさんの仮根が見られます。
葉の先端は、歯のある長い透明な芒になっています。 葉の基部には翼細胞が分化しています。 中肋は太く、葉の基部の幅の1/3ほどあります。 上の写真の葉の基部には仮根がついています。
上は葉の背面を撮った写真で、左下から右上に走っているのは中肋で、一列につながった細胞の列が幾筋も見えます。
上は葉の断面です。 中肋の背面には細胞が突出しています。
上は葉の断面の中肋部分の拡大です。 中央の1列のガイドセルをはさんで、背面にも腹面にもステライドが見られます。
上はコケを採集してから10ヶ月ほど後に作った切片で、水を吸って元の姿に戻っていない状態ですので、細胞はいびつです。
こちら(11月上旬)や
こちら(1月下旬)には水を吸った状態の葉の断面を載せています。
上は葉身細胞です。左上隅に中肋が少し写っています。 葉先は右上方向になります。
(2016.12.14. 宝塚市最明寺川)
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