上はウロコゼニゴケ
Fossombronia foveolata var.
cristula です。 球形の蒴があちこち顔をのぞかせています。
1枚目の写真を見るかぎり、蒴はまだ青く未熟なものばかりのようですが、群落の断面を作ってみると、上から見える層の1段下に黒くなった蒴がたくさんありました。 黒くなっている蒴を作らなかった植物体がさらに上に伸び、そこで蒴を作っているということでしょうか。
大変密集した群落で、下部には光が当たらず、長く匍匐している状態の茎は見当たりませんでした。
黒くなっていた蒴を破って胞子と弾糸を観察しました(上の写真)。 弾糸の肥厚は、上の写真では環状ですが、1本螺旋のものもありました。
胞子はほぼ球形で厚みがありますから、深度合成してみたのが下です。
胞子の遠心面は網目状になっています。
上は葉身細胞です。 薄壁でトリゴンは無く、油体は各細胞に 10~25個ほどあり、微粒の集合です。
(2017.12.1. 堺市南区 鉢ヶ峯霊園)
◎ 1枚目の写真では、まだ青い蒴がたくさん見えていますが、これらのその後の変化は
こちらに載せています。 また胞子体が観察できる以前の、9月に観察した造卵器や造精器などは
こちらに載せています。
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