プランクトンにまで手を広げるつもりは無いのですが、クマムシの動画を撮っていた時に、同じプレパラートにいたヒルガタワムシの一種です。
クマムシの所に書いたように、これらは乾燥させて保存していたコケの中にいたものです。 ですから、このヒルガタワムシもクマムシ同様、乾燥に対する耐性があるはずだと思い、少し調べてみました。
ワムシとは輪形動物門に分類される動物群で、世界では約 3,000種が知られています。 その中で、やはりヒルガタワムシ綱( Bdelloidea )は乾燥に耐性があり、クマムシ同様、乾眠と呼ばれる無代謝状態になることができるようです。 また乾燥だけではなく、これもクマムシ同様、高い放射線耐性も持っているようです。
このヒルガタワムシの体を伸ばした時の長さは、前に載せたクマムシよりもかなり長いものでした。 同じ多細胞動物でも、体の後端に趾があるものの目立つ手足が無く、眼も無いために表情に乏しく、クマムシのような人気はありませんが、生態的にはなかなか興味を惹かれる動物です。
◎ ヒルガタワムシはこちらにも載せています。
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