渓流脇の岩上でタニゴケ Brachythecium rivulare が蒴をつけていました。
茎は這い、所々鞭枝を出しています(上の写真の赤い矢印)。
葉の大きさには、かなりの差異があります。
葉は卵形で深く凹んでいるため、カバーグラスで押さえるとしわになってしまいます(上の写真)。 葉先は短く鋭く尖っています。 基部の両翼は広く茎に下延し、下延部の細胞は大きく、明瞭な区画を作っていますが、この部分を完全な形で茎から切り離すのは至難の業です。 中肋は葉長の 2/3ほどの長さです。
上は葉身細胞です。
蒴柄は赤く、上の写真の蒴柄を真っ直ぐにして長さを測定すると、1,8cmになりました。 平凡社では2cmとなっています。
蒴柄は全面にパピラがあります(上の写真)。
(2021.7.6. 長野県 蓼科)
◎ タニゴケはこちらにも載せています。
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