2021-01-21

ウサギゴケ

 咲くやこの花館でのコケ展(こちら)で、せっかくの植物を栽培展示している温室なのだから蘚苔類でない“コケ”も展示しましょうと提案し、ウサギゴケ Utricularia sandersonii も展示していただきました。
 和名はもちろん花がウサギに似ている小さな植物だからで、花の大きさも1cmほどしかありません。 改めて花を接写すると、丸い顔と長い耳が似ているだけでなく、お休み中の細い眼まであることに気がつきました(2021.1.17.撮影)。

 上は数年前に撮った写真で、下にある丸い葉がウサギゴケの葉です。 花に比べて葉が少ないのは、本種が地下茎についている小さな袋で微生物を捕らえる食虫植物だからでしょう。
 ウサギゴケの原産地は南アフリカ共和国で、湿地に生える多年性のタヌキモの仲間です。 湿地に生える植物ですから、本物のコケと組み合わせて育てることもできそうですが、蒸れには弱いようですので、テラリウムには不向きかもしれません。

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