ブナの樹幹にあった写真のコケ、エゾキンモウゴケ Ulota japonica だと思います。 帽の毛は、雨上がり直後で分かりにくくなってはいますが、少ないようです。
蜘蛛の糸が目立ちますが、外蒴糸は16本ですが、対になっていて(比較的分かり易い所を赤い円で示しました)、8本のように見えます。
上の写真の葉の長さは約 3.5mmですが、特に大きな葉を選んで撮っています。 葉の基部はカラフトキンモウゴケのようには広がっていません。
上は葉の基部です。 葉の基部の縁には数列の透明な細胞があり、その細胞の細胞壁は縦方向が薄く横方向が厚くなっているのは Ulota(キンモウゴケ属)の特徴です。
上は葉身細胞です。
葉身細胞を拡大するとパビラの存在が確認できました。
(2022.5.31. 秋田県由利本荘市 標高約 470m)
◎ エゾキンモウゴケはこちらにも載せています。
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