岩上を這う写真のコケ、肉眼的にミノゴケの仲間と思い込み、調べても分からず放置していたコケですが、オオミゴケ Drummondia sinensis だったようです。
這った茎から短い枝を上方に密に出し、そこに密に葉をつけています。 乾いた状態では上の写真のように縮れず枝に接します。 このように拡大して見ると、それぞれの枝はタチヒダゴケの仲間に似ているように思いました。
枝の長さは約4mm、蒴柄の長さも約4mmでした。
上は枝葉です。 中肋は太く、葉先近くに達しています。
葉先は急に鈍く尖ります(上の写真)。 細胞は楕円形で厚壁ですが・・・
厚壁の程度は葉や場所によって変わります。 細胞の長さは 10μm前後です。 細胞の表面は平滑ですが、少しマミラ状に膨れています。
(2022.5.17. 和歌山県橋本市矢倉脇)
◎ 和名は「大実ゴケ」で胞子が大きいことからと思われます。 その胞子の様子などはこちらに載せています。
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