昨日の胞子体に続いて、今回はホソバミズゴケの枝や葉についてです。
上の写真、上に伸びる太い茎から横に枝が出ているように見えますが、よく見ると、茎に何本もの下に伸びる枝が密着して太い茎のように見えていることが分かります。 このように「開出枝」と「下垂枝」があることもミズゴケ科の特徴の1つですが、ホソバミズゴケの下垂枝は開出枝よりずっと長いという特徴を持っています。
葉は上部が強く反り返っています。
上は枝葉です。 葉身細胞は葉緑細胞と透明細胞からなります。 上の写真の色の濃い線状に見える部分が葉緑細胞が連なっている所で、ここで光合成を行います。 透明細胞は水を蓄えておく役割を持ち、薄い膜で複数の部屋に仕切られています。
上は枝葉の一部を拡大したものです。 葉縁には舷があります。
上は枝葉の横断面で、写真の下が腹面、上が背面です。 葉緑細胞と透明細胞が交互に並んでいます。 葉緑細胞は腹側の方が広くなっています。 透明細胞の腹側にはあちこちに大きな孔が開いています。
(2016.7.20-21. 北八ヶ岳)
◎ ここに載せたものとは少し異なる形態の枝葉を持つホソバミズゴケをこちらに載せています。