2020-04-12

サツマイナモリ


 岩上に大きな群落を作っているのはサツマイナモリ Ophiorrhiza japonica です。 和名に「薩摩」とあるように暖地性の多年草で、分布は関東地方南部以西です。 地下茎を伸ばし、しばしば大群落を作ります。


 葉は対生で、葉脈に沿った皺があり、葉縁は波を打っています。


 以上は和歌山県橋本市 2020.3.18.の撮影で、まだ花の少ない時期に薄暗い林下で白いものがチラチラするのはよく目立つのですが、近づいて見ると、まだ上のようなツボミでした。 皺の多い花冠、小さな爪のようなガク片、牙のような苞葉や小苞葉など、ツボミも個性的です。


 上は3月4日に屋久島の標高 600mほどの所で撮ったサツマイナモリで、もう咲いていました。 まだツボミが残っていますが、翌日に行った標高 200m付近ではほとんどツボミは残っていませんでした。

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