写真はマエバラムチゴケ
Bazzania mayebarae でしょう。 スギの樹幹を這っていました。 二又分枝も少なく、鞭枝もあまり目立たず、肉眼的にはあまりムチゴケの仲間らしくありません。
国内での分布は、平凡社の図鑑では紀伊半島以南となっていますが、もう少し広がっているようです。
葉を含めた茎の幅は5mmほどの小さいムチゴケです。 よく伸びた茎につく葉は離在しています。
多くの葉の先端には1~2個の歯があります。
小さなコケで腹葉はきれいに外せなかったのですが、上の写真の赤い矢印の所で、腹葉が葉と重なっていないところがあります。 ここを見ると、腹葉は透明です。 腹葉が透明なムチゴケは、本種以外には
ムチゴケと
コムチゴケがあるのみです。
腹葉は先が少し凹んでいて、葉縁は全縁です(上の写真)。
細胞の表面にはベルカと呼ばれている微小突起があり、ボコボコしています。
(2020.3.4. 屋久島)
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