Riccardia(スジゴケ属)のシュートカリプトラが、まさに林立。 スジゴケ科では包膜や偽花被は見られず、このようにシュートカリプトラが発達するようです。 細長い蒴柄もあちこちでひょろひょろと伸びています。
1枚目の写真にあるように蒴は細長いので、裂けた蒴の裂片も細長いもの。 弾糸は特に裂片の先に多く残るタイプのようです。
裂けた蒴を顕微鏡で観察しました(上の写真)。 プレパラート作成の過程で多くの弾糸は洗い流されましたが、蒴の裂片の先についていた弾糸の多くは残っています。
上は開裂した蒴の中央部です。 細胞壁の肥厚が複雑な模様を作っています。
上は開裂した蒴の裂片の先付近で、多くの弾糸がついています。 弾糸は、二重らせんではなく、1本のらせんです。
このコケの種名を調べようとしたのですが、配偶体はたくさんの胞子体をつくって弱っており、よく分かりませんでしたので、スジゴケ属の一種としておきます。
(2020.3.5. 屋久島)
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