屋久島のスギゴケの仲間は、高地ではコセイタカスギゴケが、低地ではホウライスギゴケが目立っていました。 ホウライスギゴケ Pogonatum cirratum は南方系のスギゴケの仲間で、分布も中部地方以西です。 このブログでも何度か載せていますが(こちらやこちらなど)、屋久島ではとても元気な姿を見せてくれましたので、再度の登場です。
本種は雌雄異株で、写真は雌株です。
上は蓋の取れた蒴です。 スギゴケの仲間の蒴口は口膜で覆われていることは、これまで何度か書いています(例えばこちら)。
上は葉の断面です。 本種の薄板は2~3細胞の高さで、端細胞の上面はほぼ平滑です。
上は雄株です。 茎頂に雄花盤がついています。
上は雄花盤の拡大です。 造精器は雄苞葉に隠されて表面からは見えませんが、この縦断面を観察すると・・・
まだ若くて緑色をしていますので見分けにくいのですが、たくさんの造精器が雄苞葉に挟まれるようにして存在しています。
(2020.3.5. 屋久島 楠川歩道)
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