2020-04-11

オオケビラゴケ


 写真はオオケビラゴケ Radula perrottetii です。 岩に着生していました。


 上は腹面から撮っています。 背片の長さは大きいもので 1.5mmほどです。


 背片は卵形で円頭、腹片は三角形で、茎の反対側にまで広がっています(上の写真)。 キールは浅く弓型に凹んでいます。


 上は葉身細胞で、多くのケビラゴケ科のコケと同様、大きな油体が各細胞に1個あります。


 茎の皮層細胞は厚壁です(上の写真)。

 このコケは大麻の有効成分の一つであるテトラヒドロカンナビノール(THC)と同様の作用を持つ化学物質を含んでいることが知られています。 含まれている量はごく微量ですし、全国に分布していますので、ここに載せた産地が問題になることはないでしょうが、念のため詳しい場所は書かないようにしておきます。

(2020.3.18. 和歌山県橋本市)

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