前に載せたウカミカマゴケに混じって生えていたミヤマスギゴケ Polytrichastrum alpinum です。 本種にとっては水分が多すぎるのか、あまり適した環境ではないようで・・・
かなり徒長ぎみです。 本種はしばしば枝分かれするのですが、枝分かれした枝にもあまり葉がついていません。
上の写真では乾いてきて葉が茎に寄ってきています。 葉は乾いても縮れません。 平凡社の図鑑では本種の葉の長さは6~10mmとなっています。 上の写真では葉の鞘部と茎との境が分かりにくいのですが、鞘部を含めての葉の長さは6~10mmよりはほんの少し短いようです。
上は葉の横断面です。 薄板の高さは平凡社では5~8細胞高となっていますが、上の写真では4~5細胞高と、やはり少し低めです。
薄板の端細胞の上縁の細胞壁は細胞内腔と同じくらい厚く、表面にはパピラがあります(上の写真)。
(2021.10.7. 北八ヶ岳)
◎ こちらには蒴をつけたミヤマスギゴケを載せています。
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