今日(10月16日)、堺自然ふれあいの森で堺植物同好会の観察会があったのですが、そこでお会いした大阪公立大学の人たちが、日本でいちばん美しい赤トンボと言われているミヤマアカネを採集しておられました(この場所は原則採集禁止で、採集には許可が必要です)。 ここでは9月~10月にしばしば見られるトンボです。
堺自然ふれあいの森では見られるトンボの仲間の種類も多く、珍しいトンボが見られることもあります。 以下は2013.10.14.に撮影し、同日に Part1の記事にしていたオオキトンボです。 私はその後の飛来は確認できていませんが、今も飛来しているのでしょうか。
オオキトンボ Sympetrum uniforme は、2012年の環境省レッドリストでは絶滅危惧IB類に指定されています。 大阪府下でも記録は府下全体にあるのですが、最近の生息情報は府の南部からのみのようです。 ようやく秋らしくなって、オオキトンボの様子を見に行ってきました。 9時半頃から10時半頃まで見ていましたが、長距離の移動もできる飛翔力のあるトンボのはずですが、思ったよりも動きは少なく、飛んでもすぐ近くにとまりました。 数頭見かけましたので、かなりいるようです。
オオキトンボはアカネ属のトンボ(いわゆる赤トンボ)です。 アカネ属の特徴の1つとして、前胸部の背面に長毛が見られます(上の写真)。
オオキトンボは岸辺が湿地状に広がり、抽水植物の多い開放的な比較的大きな池沼で見られています。 写真のオオキトンボのいた池は平地の皿池で、まさにこのような環境にありました。
上で赤トンボの一種と書きましたが、オオキトンボはそんなに赤くはならず、これから成熟が進むと、暗い褐色がかった色になっていくようです。
キトンボと似ていますが、オオキトンボの翅は全体が橙黄色であるのに対し、キトンボでは翅の基部に近い部分の色が濃くなっています。 また、成熟が進むとキトンボの方が明るい赤に近い色になっていきます。
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