2022-10-18

ケナシチョウチンゴケ

 写真はケナシチョウチンゴケ Rhizomnium nudum でしょう。 上の写真には出たばかりのまだ細い蒴と、胞子を出し終えた蒴が写っています。 本種は雌雄異株で、上は雌株です。

 和名の「ケナシ」は、ケチョウチンゴケのような葉の上の仮根は見られないことからで、茎は最上部の狭い範囲を除いて、びっしりと仮根に覆われています。

 上は雌株の胞子体をつけていない茎の葉です。 大きめの葉で、長さは 5.8mmでした。 以下はこの葉の各部の写真です。

 上は葉先付近で、写真右下の少し凹んでいる所が葉先です。 中肋は葉先に達していません。 舷は無色で、葉の全周にあるのですが、葉先では弱く、1列の矩形の細胞からなっています。

 上は葉の中央付近で、右側に中肋が写っていて、葉先は右上方向になります。 葉身細胞は横長の六角形で、斜めに配列しています。 細胞の大きさは、中肋に近いほど大きく、葉縁に近いほど小さくなる傾向があります。
 下は上の一部の拡大です。

 平凡社の図鑑では、本種の細胞の長さは 85~110μmとなっています。

 上は雄株の群落です。 上記の雌株の群落から数m離れた所にありました。

(2022.9.4. 北八ヶ岳)

◎ ケナシチョウチンゴケはこちらにも載せています。

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