ヤマトツノゴケモドキ Notothylas temperata が畑の畔に点々と育っていました。 配偶体の組織(包膜)に包まれた胞子体がたくさん見えます。
葉状体の所々には共生しているラン藻が濃い緑色の塊として見えます。
上は葉状体の断面です。 細胞は薄壁で、葉緑体は表皮細胞には各細胞に1個ありますが、内部の細胞にはほとんどありません。 葉状体内部に細胞間隙はありません。
上はラン藻が共生している所の断面です。
上は共生していたラン藻です。
胞子体のなかには、上のように成熟した胞子の黒い色が透けて見えるものもありました。 ツノゴケモドキの仲間の蒴は成熟するまで包膜に包まれています。
上は蒴を覆っていた包膜の組織です。
上は蒴の表皮細胞です。 1層の細胞なのですが、一部重なってしまいました。 黒い球形のものは胞子です。
上は蒴の中にあった細胞です。 黒っぽい色をしているのが胞子で、まだ黒くなりきれていない未熟な胞子も、減数分裂が終わったばかりの細胞もあります。 透明な直方体に近い立体は弾糸ですが、ツノゴケモドキの仲間の弾糸は発達が悪く、一部の細胞壁が肥厚しますが、糸状にはなりません。
(2022.10.25. 兵庫県三田市)
◎ ヤマトツノゴケモドキはこちらにも載せています。
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