2022-10-23

ヌマゴケ

 北八ヶ岳のとある斜面、開けた場所ですが、いろいろな蘚類が混生していました(上の写真:2022.9.4.撮影)。 今回はそのうちのヌマゴケ Pohlia longicollis (と思っているコケ)です。 他のコケに押されて生育状況は良くないようで、平凡社の記載より少し小さいのですが、たくさんの蒴をつけていました。

 平凡社では、茎は長さ1~5cm、蒴柄は長さ 1.5~2cmとなっています。

 葉は披針形で、中肋は葉先に達し、葉縁は反曲せず、上部に小歯があります(上の写真)。

 上は葉の中央部の様子です。 葉身細胞は線状六角形で、長さは 60~75μmです。

 この時期は壺と頸部との境が分かりにくくなっていますが、よく見ると上の緑の線あたりで組織が少し変化しているように見えます。 たぶんここが境だと思います。

 こちらには同じ北八ヶ岳で上より1ヵ月後に撮った、蒴糸の見える蒴をつけた本種を載せていて、蒴糸についても観察していますので、今回は蒴糸の様子は載せません。
 ただ、少し強引に蓋を外したところ、口環がきれいに観察されました。 上がその様子で、蒴の外側から撮っています。

 強引に蓋を外したためだと思いますが、口環の一部が蒴口から分離していました(上の写真)。 他の組織との重なりも無く、本種の口環のつくりがよく分かります。

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