カラコギカエデの「カラ」は唐(から)で中国由来の外来植物、というのではありません。 日本全国の湿り気味の山地に自生する落葉中木です。 名前は、樹皮が剥がれて鹿の子状態になる木であることから、カノコギカエデがなまってカラコギカエデになったとも言われています。 ただし私は、なるほど鹿の子状態だと納得できるカラコギカエデの幹は、まだ見たことが無いのですが・・・。
上の写真では、同じ花序で果実と花が混ざっているようにも見えますが、その中間の状態が見当たりません。 じつは、カラコギカエデはひとつの花序に雄花と両性花が混生します。 上の写真では、両性花がすっかり果実になり、枯れかけた雄花が残っている状態でしょう。
上は5月10日に撮った花の状態で、この写真でもよ~~く見ると雄花と両性花が混生しているのが分かるのですが・・・
上の写真では、長い8本ほどのオシベが目立つ雄花と、長いメシベと短いオシベを持ち、子房が発達しはじめていて2本の角のように飛び出している両性花が確認できるでしょう。
上は若い両性花です。 花弁はガク片と重なり気味で見分けるのが難しいのですが、5枚ずつあります。 子房はこれらの花弁やガク片に覆われて一部しか見えませんが、有毛です。 この子房が果実になると、2枚目の写真のように無毛になってしまいます。
0 件のコメント:
コメントを投稿