上は5月27日に撮影したクモノスゴケ
Pallavicinia subciliata です。
前に2月上旬から3月下旬までのクモノスゴケの胞子体形成から胞子散布までの変化を載せました(
こちら)。 胞子体は卵細胞と精子が受精した受精卵からスタートするのですが、今回はその卵細胞を作る雌器の包膜(雌包膜)と精子を作る雄器の包膜(雄包膜)が見られました。
クモノスゴケは雌雄異株で、上は雌株です。 雌器は中肋の上に作られます。 雌包膜は先が重鋸歯状になっています。 上の写真には、クモノスゴケの特徴である葉状体の縁の鋸歯(
こちら)もたくさん写っています。
上は雄株です。 雄器は中肋を挟んでその両側に並びます。 雄包膜の先端は鋸歯状になっています。
(2015.5.27. 岩湧山)
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こちらでは雌器や雄器の断面などを載せています。