写真はハキリバチ科ツツハナバチ属のマイマイツツハナバチ Osmia orientalis (メス)でしょう。 写真のような体全体に青みを持つハナバチは、このマイマイツツハナバチの雌雄とイマイツツハナバチの雄しかいないのですが、ハナバチの形態の勉強にと連れ帰っていろいろな角度から撮ってみました。 でも、撮ったのが5月8日で、撮ったことで満足し、記事にするのが遅くなっては、気の抜けたビールですね・・・。
写真の個体の体長は 11~12mm、腹部腹板に淡赤色の刷毛を持っています。
前翅の縁紋の長さは幅よりもずっと長くなっています。
大顎は3歯で、先から第2~第3歯の間が広くなっています。 また脚の先に注目すると、爪の間に爪間盤が見られます。
---- (以下、2020.9.1.追記) --------------------------------------------
堺自然ふれあいの森でのマイマイツツハナバチは、下記の日にも確認しています。
2015.04.22. 2015.05.08. 2015.06.07.
2016.04.06. 2016.05.13. 2017.04.27.
本種はクチベニマイマイなど大型のカタツムリの空殻の中に巣を作り、幼虫の餌となる花粉を集めます。 そのような特異な生活史のため、生息環境の変化に大きく影響を受けやすいようで、分布は限られています。
堺市でも、これまで本種の記録はありませんでしたので、大阪府立大学の上田昇平先生と、南大阪昆虫同好会の「南大阪の昆虫」第22巻2号に報文を掲載しました。
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