クスダマツメクサは西アジアから北アフリカにかけてが原産の外来植物です。 1943年に横浜市でみつかり、現在では全国的に広がっています。
クスダマツメクサはマメ科の1年生草本です。 たくさんの花が集まっていて、マメ科の花のようには見えませんが、下から覗くようにして見ると、上の写真のように、1つの花のつくりはマメ科の特徴を示しています。
クスダマツメクサの特徴の1つとして、花後も花弁が残って果実・種子を包み込んで保護します。 そのため、上の写真のように、色は褐色に変わりますが、花後の姿は開花中の姿とほとんど変わりません。
上の写真の右は花弁が残存している花後の姿で、左は残存している花弁をはがして果実が見えるようにしたものです。
上は残存している花弁から果実を切り離し、さらに果実の果皮を破って種子を取り出したものです。 1つの花からは1つの種子が作られます。
クスダマツメクサとよく似た植物に、やはり外来植物であるコメツブツメクサがあります。 コメツブツメクサも全国で見られ、花後も花弁が残存し、果実・種子を保護するのもクスダマツメクサと同様です。 しかし両者を比較すると、コメツブツメクサの花穂も1つの花も葉もクスダマツメクサより小さなものです。 上の写真で、左がコメツブツメクサ、右がクスダマツメクサです。
(2015.5.22. 堺自然ふれあいの森)
2 件のコメント:
クスダマツメクサもコメツブツメクサも毎日の散歩コースで最後の写真のように並んでるとこ、よく見かけます。ただチラッと見るだけで・・・ほぉ~~です。
花後にガクが果実を保護する植物はいろいろあっても、花弁が果実を保護する植物はそんなに多くは無いと思います。
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