上は崖で幾重にも重なり合って生えるオオトラノオゴケ(
Thamnobryum subseriatum )です。 地下を長く走る地下茎があり、そこから所々に地上茎を出し、この茎の上部から密に枝を出します。 重なり合っていてはそのことが分かりにくいので、地上茎を分離して撮ったのが下です。
上は胞子体を付けているものを選んで載せていますが、オオトラノオゴケは胞子体をあまりつけないコケです。 胞子体は枝に側生します。
蓋には長い嘴があります。
上は蒴を拡大したものです。
上は地上茎(直立茎)の下部の様子です。
上は枝に付いている葉です。 さじ状に凹んでいる葉を押さえつけたので、変な形になってしまいました。 中肋は葉先近くにまで達しています。 葉の上部には鋸歯があります。
葉の背面(=葉の裏側)の中肋上には数個の歯があります(上の写真)。
(2015.6.4. 金剛山)