上はマメホコリ Lycogala epidendrum でしょう。 朽木上にたくさんついていました。 既に胞子を飛ばしはじめています。 成熟時の色は灰色、黄褐色、暗褐色、黒色など様々で、今後いくつかの分類群に分割される可能性もあります。 タマキノコムシの仲間と思われる甲虫も来ていました。
上は表面を拡大しています。 本種の皮層にはふつう暗色の鱗片状のものがあります。
上は子嚢壁をそっと剥がして内側を撮っています。 子嚢壁からひも状の擬細毛体が伸びています(赤い矢印)。 右下の白っぽいかたまりは、たくさんの胞子です。 下はこれを光学顕微鏡で見たものです。
上の写真で、暗色の大きな多角形は表面についている鱗片状のもので、細長いものが擬細毛体です。
倍率を上げて擬細毛体を観察しました(上の写真)。 本種の擬細毛体は平たく長い糸状で、分岐があり、時に融合し、先端は棍棒形~鈍頭です。 表面には横しわがあり、たくさんのくびれがあります。
上は胞子と、擬細毛体の一部も写っています。 胞子の表面には網目模様があります。
(2021.9.6. 西宮市 北山)
◎ こちらではマメホコリの冬季に(=ゆっくり進行する)成熟する様子を観察しています。
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