上はコンクリート製の擬木の上のシナチヂレゴケ Ptychomitrium gardneri の群落です。 まだ細い新しい蒴と、胞子を出し終えた古い蒴とが混じっています。
上は湿った状態です。 葉の長さは3~405mm、古い胞子体の蒴柄は11mmほど、新しい胞子体の蒴柄は黄色で、長さはまだ伸びるかもしれないので測定していません。
下は上と同じもので、乾いた状態です。
葉は乾くと上のように内曲してきます。
上は1枚の葉です。 葉の形だけを見るとナガバチヂレゴケと似ているのですが、それより葉の長さは短く、蒴柄は長く、乾いた時の葉の縮れ方も異なります。
蒴を拡大してみました(上の写真)。 若い蒴の帽には縦じわがあります。 蒴歯は単列です。
蒴歯は基部近くまで深く2裂しています(上の写真)。
蒴歯の表面は微小なパピラで覆われています(上の写真)。
(2021.9.16. 箕面公園)
◎ 本種も胞子の散布は春のようです。 上記の細い蒴が太く生長した12月の状態をこちらに、蒴が空であるのは上と同じですが、まだ新しい胞子体が見られない7月の状態をこちらに載せています。
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