前に京都コケ展で撮った、胞子体をつけているオオカサゴケ(
Rhodobryum giganteum )を載せましたが(
こちら)、今回は自生地のオオカサゴケです。
オオカサゴケが胞子体をつけることは稀で、今回は胞子体を見ることはできませんでした。
オオカサゴケは長い地下茎から地上茎が立ち上がります。 茎の下の方には下の写真のような鱗片状の小さな葉があり、茎の頂端近くで大きな葉をほぼ水平に広げます。 上の写真で葉が2段に広がっているのは、2段階で成長したのでしょうね。
中肋は葉の先にまで届いています。
鱗片状の葉は茎にぴったりくっついていて、注意しないとその存在を見逃してしまいます。
葉の上半部の縁には、上の写真のような鋭い対になった歯が並んでいます。 なお、同じ属のカサゴケやカサゴケモドキの歯は単生です。
葉身細胞は細長い六角形です(上の写真)。
(2015.12.9. 京都市 西芳寺川)
◎ オオカサゴケの自生の様子は
こちらにも載せています。