上は巣の中にいる
ヤガタアリグモ Myrmarachne elongata のオスです。
巣の中でゴソゴソしていましたが、つつくと出てきました。
ヤガタアリグモがいたのは、タイワンフウの葉が上の写真のように白っぽくなっているところです。 白っぽくなっているのは菌類のせいだと思うのですが、ここにいたのは偶然なのか、それとも何らかの理由があるのでしょうか。
もうひとつ、ヤガタアリグモもクモの仲間ですから、糸を出して巣を作っても不思議は無いのですが、この巣はいったい何のためでしょうか。 オスですから子供を育てるためではないでしょうし、獲物を引っ掛けるための網でも無さそうですし、上記のように眠っていたのでも無さそうです。 自宅でくつろぐヤガタアリグモ??
貴重な観察結果を報告していただきました(下のコメント)。 いただいた観察結果によると、オスは巣を作って、メスを呼び寄せているのかもしれません。(2023.7.17.追記)
(2016.10.2. 堺市南区 茶山公園)
アリグモの仲間のオスが巣の中にいるのは過去にも何度か見ています。 下は6月中旬に「堺自然ふれあいの森」のクリの葉に張った網の中にいるアリグモです。
2 件のコメント:
会社の外で、ヤガタアリグモのオスを見かけました。
翌日、その場所にこの写真と同じように巣を作りました。
さらに翌日、少し濃くなった巣の外に出て中をずっと見ているので、よく見たら内部にメスがいるのが見えました。
その翌日オスはいなくなり、メスが中にいる状態になっています。
このケースから、ヤガタアリグモはオスが巣を作り、メスを呼んで卵を産ませるのではないかと思います。
貴重な観察結果をお知らせくださり、ありがとうございます。 もし写真を撮っておられるなら、ぜひどこかで発表してください。
メスの体がオスよりずっと大きなジョロウグモなどでは、オスはメスのすきを狙って命がけで交尾するのに対し、オスの体の大きなアリグモの仲間では交尾もメスをリードしているとすれば、とてもおもしろいですね。 クモの世界もいろいろですね。
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