朽木の上に匍匐して広がるハイスギバゴケ
Lepidozia reptans、
ミヤマスギバゴケのように枝先を持ち上げようとはしていません。 2枚目の左上には大きさが分かるようにスギの枯枝を入れました。
撮影場所は風穴からの冷風の影響を受ける所で、兵庫県の標高 400m付近の所で亜高山帯のコケを見る事ができました。
葉は接在し、茎に斜めについてやや内曲しています。
上は腹面から撮っています。 葉は1/2~1/3まで3(~4)裂しています。 腹葉は葉より少し小さく(3~)4裂し、各裂片の基部の幅は、少し分かりにくいですが、(2~)3~4細胞です。
上は葉です。 葉鞘部は約10細胞高、葉裂片の基部の幅は、上の葉では8細胞ですが、平凡社の図鑑では4~8細胞になっています。(剥がしやすい大きな葉を選んだからかな?)
上は葉身細胞です。 トリゴンは無く、各細胞には小さくほぼ均質な油体が10~20個見られます。
(2020.8.4. 兵庫県佐用町)
◎ ハイスギバゴケはムチゴケ科に分類されていて、しばしば鞭枝を出しますが、その様子などを
こちらに載せています。